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アメリカのカジノとオンラインカジノ

Writer's picture: Prism ラスベガスPrism ラスベガス

Updated: 5 days ago

ラスベガスカジノ関連企業がお伝えする最新のアメリカのカジノとオンラインカジノ事情まとめ。


最近日本でいろいろとニュースになっているオンラインカジノ。

こちらの記事で日本からは違法です、とご説明しましたが、アメリカではどうなっているのでしょうか?今回はラスベガスカジノ関連企業のプリズムソリューションズの社員がアメリカのカジノとオンラインカジノについて、

まとめた情報をお伝えします。


アメリカのカジノとオンラインカジノ


まず、アメリカには日本政府のような「連邦」と都道府県のような「州」があり、それぞれ連邦法(国全体に適用される法律)と州法(各州ごとに適用される法律)の二重構造になっています。


連邦法も州法も同じ内容を定める場合、ざっくり言うと、原則は連邦法 > 州法 という具合で、連邦法が優先されます。時には連邦法に定めはなく、州法にだけ定めありと言った場合や、またその逆もあります。よく「州によっては・・・」という記載がありますが、その場合は連邦法ではなく、州法が適用されているということです。


カジノを合法化する法や大麻合法化の規定などが州法の例にあたります。

カジノ合法化は各州の法律によって定めがあり、アメリカのカジノとオンラインカジノは州によって合法・違法が決まっています。(例:東京都内では合法だけど、千葉県では違法・・といったイメージ)


アメリカのカジノとオンラインカジノについては各州の法律によって合法・違法になります。

ネバダ州のカジノとオンラインカジノ


カジノ数:225件、2023年収益: 155.2億ドル(1兆5520億円)

(アメリカンゲーミング協会 発表)


◆ カジノ合法

◆ オンラインカジノ合法(但し、オンラインポーカーとスポーツベットのみ)

◆ カジノ企業がネバダ州へ納める収益税率は月間収益額に合わせて3.5%~6.75%


多くの方がご存じの通り、ラスベガスはカジノで有名です。ラスベガスはネバダ州にあり、

企業(多くが上場企業)がネバダ州法を順守しながらカジノを運営しています。


実施設(ランドベースとも呼ばれる)のカジノ、オンラインカジノ(インタラクティブゲーミング/iGamingともよばれる) 共に合法ですが、オンライン利用できるものでは2025年現在はオンラインポーカーとスポーツベットのみが合法とされています。よってそれ以外のオンラインカジノゲームの種類は違法です。提供も違法、利用も違法です。


また、ネバダ州法では運営の内容によって様々な運営ライセンスを取得することが決められており、一般的に知られているカジノリゾートは「non-restricted license 制限なしのライセンス」という最も厳しい条件をみたさなければならないものを取得しています。ネバダ州のオンラインカジノ(オンラインポーカーとスポーツベットのみ)の運営にもこの「non-restricted license 制限なしのライセンス」が必要になります。


ネバダ州でライセンスを保持するカジノ、オンラインポーカーとスポーツベット運営者が提供するサービスのみが合法

ラスベガスカジノ関連企業がお伝えする最新のアメリカのカジノとオンラインカジノ事情まとめ。

カリフォルニア州のカジノとオンラインカジノ


カジノ数:87 件、2023年収益:84.1億ドル(8,410億円)

(アメリカンゲーミング協会 発表)


◆ カジノ違法(インディアン特別自治区は除く。上記カジノはインディアン特別自治区内の部族運営カジノ)

◆ オンラインカジノ違法


ラスベガスから西へ1時間車で走ると境界線を越えて隣接するカリフォルニア州にはいります。この境界線を越えるとカジノとオンラインカジノどちらも違法になります(インディアン特別自治区は除く)。

カリフォルニア州ではカジノ、オンラインカジノとも違法  (インディアン特別自治区は除く)

オンラインカジノの取締り対策


日本で問題になっているようにアメリカでもオンラインカジノについては問題が多く発生しています。

ネバダ州では身分証明書や背景チェック審査を済ませればオンラインポーカーやスポーツベットを利用することができますが、一歩カリフォルニア州に入ると違法行為になります。


現在の取締り対策としては1つ。利用者のロケーションの確認による利用ブロック。


スマホやパソコンの位置からネバダ州外であれことが分かればサービスを利用できなくするという方法。

もし、最も厳しい条件を満たし、維持している「non-restricted license 制限なしのライセンス」を所有するカジノがカリフォルニア州に所在する顧客へサービスを提供していたら大問題になり、罰金およびライセンスの取消となりますので、オンラインポーカーやスポーツベットを提供する企業は自ら規制を設け、違法なアクセスを阻止しています。


昨年ロサンジェルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳だった水原一平氏が大谷選手から大金を盗み、カリフォルニアからスポーツベットを行っていたということが発覚しました。前述のようにカリフォルニア州からはスポーツベットサイトやアプリは利用できないので、水原一平氏は仲介役を通してラスベガスのカジノで違法にスポーツベットを利用していたのです。(もし球団とは関係なく、そしてお金を盗まなかったとして、車を3時間ほど走らせてネバダ州内でスポーツベットを利用して、大金を勝ち取った場合には税申告を怠ってなかった、としたらそれは合法。

何も問題はなかったのです)。


アメリカのカジノと「違法」オンラインカジノ


おさらいをすると、ラスベガスがあるネバダ州とカリフォルニア州では全くカジノとオンラインカジノに関する法律が異なります。カリフォルニア州ではカジノは違法ですが、ネバダ州ではネバダ州でライセンスを保持するカジノ、オンラインポーカーとスポーツベット運営者が提供するサービスのみが合法とされています。


よってネバダ州ではこれら以外のライセンスを保持しないカジノとオンラインカジノは違法です。


日本と同じくネバダ州のカジノとオンラインカジノ提供企業はネバダ州ライセンスを保持しない海外のオフショアオンラインカジノ(ネバダ州では違法)の排除に頭を悩ませています。


2023年4月、ネバダ・ゲーミング管理局の会長は、ネバダ州および他の6州(ニュージャージー州、ミシガン州、イリノイ州、コロラド州、ルイジアナ州、ミシシッピ州)のカジノゲーミング規制機関を代表して、アメリカ合衆国司法長官に対し、違法なオフショアスポーツベットとオンラインカジノへの取り締まり強化を要求。違法オフショアカジノへの対応は各州だけでは対応できないため、連邦政府の注意と対応が必要であると言及。これに対し、アメリカ合衆国司法省は回答、連邦法執行機関が違法オフショアカジノ問題を真剣に取り扱うことを強調しています。



以上、アメリカのカジノとオンラインカジノ、ラスベガスカジノ関連企業がお伝えする最新のアメリカのカジノとオンラインカジノ事情まとめをおとどけしました。


 

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