日本でも海外でも急成長するマネロン対策コンプライアンス市場、世界の金融業界でのキャリアアップを目指す。
金融業界は日々進化しており、その中でも「金融犯罪コンプライアンス」の重要性がますます高まっています。特に2025年以降、金融犯罪対策を強化する動きが加速していく中、金融犯罪コンプライアンスのキャリアは非常に注目される分野となっています。今回は、この分野の魅力と、どんな職種があるかについてご紹介します。
1. 金融犯罪コンプライアンスとは?
金融犯罪コンプライアンスとは、金融機関やその他の企業が法規制を遵守し、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与、詐欺、サイバー犯罪などの金融犯罪を防ぐための体制を整えること。
日本では、現在コンプライアンスオフィサー、リスクマネジメント担当者、金融セキュリティアナリスト、フォレンジックアナリストといった職業にあたりますが、今後は、金融犯罪コンプライアンスの中でも世界的に重要視されているマネロン対策の専門家のニーズが増えてきます。
金融業界の転職・キャリアチェンジなら
「マネロン対策コンプライアンス」のスペシャリスト
2. 具体的な職種と平均年収は?
マネロン対策の先進国でもある、アメリカでは既に多くのマネロン対策のプロが活躍しています。金融業界の転職・キャリアチェンジなら「マネロン対策コンプライアンス」のスペシャリスト。今後日本でもどんどん増加すると予想されるこれらのポジションについてどのようなものがあるかご紹介します。
注意:現在米国で募集中の求人情報から得た情報を弊社がまとめたものです。日本円換算(1米ドル 100円)で計算したものです。米国と日本の賃金相場の違いや米国内地域によって差がありますのであくまでも目安にしてください。
【用語】AMLとはAnti Money Laundering の頭文字。アンチマネーロンダリング「マネロン対策」という意味。
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マネロン対策コンプライアンス新卒~4年目
職種名の例:AMLアナリスト (AML Analyst)
職種名の例:AMLコンプライアンスコーディネーター (AML Compliance Coordinator)
平均年収:約$60,000~$100,000
日本円換算:約600万円~1,000万円
現場で活躍するアナリスト。新卒~5年目レベル。
現場の取引パターンを分析、顧客の身元確認や取引目的の調査など第一線でのマネロン対策を実施
【必要な知識や経験】
大学卒業(ビジネス、経済、法学など関連分野)または同等の経験
金融コンプライアンス、マネロン対策コンプライアンス関連業務1年~2年
マネロン対策コンプライアンス5年目以上
職種名の例:コンプライアンスオフィサー (Compliance Officer)
職種名の例:AMLコンプライアンススペシャリスト (AML Compliance Specialist)
職種名の例:AMLオフィサー (AML Officer)
職種名の例:コンプライアンスマネージャー (Compliance Manager)
平均年収:約$70,000~$130,000
日本円換算:約700万円~1,300万円
取引の分析能力も重要なスキルで、中小企業の場合社内のマネロン対策や業務プロセスを構築、
監督できることが望まれます。
【必要な知識や経験】
大学卒業(ビジネス、経済、法学など関連分野)または同等の経験
金融コンプライアンス、マネロン対策コンプライアンス関連業務5年~10年経験者
ACAMS(アンチマネーロンダリングスペシャリスト)などの専門資格
マネロン対策コンプライアンス8年~10年以上
職種名の例:AML監査担当者 (AML Auditor)
職種名の例:マネーロンダリングリスクマネージャー (Money Laundering Risk Manager)
平均年収:約$100,000~$130,000
日本円換算:約1,000万円~1,300万円
8年~10年以上の経験者レベル。社内、もしくは社外のマネロン対策オーディット(監査)担当。マネロン対策の専門家として、企業や金融機関のA社内マネロン対策プログラムやプロセスが、法令や規制に適合しているかを確認・評価します。また、取引データや顧客情報を分析し、疑わしい活動を特定。必要に応じて調査を行い、リスクを評価します。また、監査責任者として 監査結果を報告書としてまとめ、経営陣や規制当局に提出します。
マネロン対策コンプライアンス15年以上マネジメントレベル
職種名の例:コンプライアンスディレクター (Compliance Director)
平均年収:約$120,000~$200,000
日本円換算:約1,200万円~2,000万円
これは数名体制のマネロン対策部署があるような規模の企業によくある職種ですが、企業や金融機関内のコンプライアンス戦略を策定し、実行を監督します。主な仕事内容は、法規制の遵守を確保するためのポリシーと手続きを導入し、コンプライアンスチームを指導・監督します。
職種名の例:リスク&コンプライアンス担当役員 (Chief Risk and Compliance Officer)
平均年収:約$150,000~$300,000
日本円換算:約1,500万円~3,000万円
企業全体のリスク管理とコンプライアンス戦略を策定・実行する責任を持つ役職。経営陣と連携し、マネロン対策を含む企業や金融機関内の金融リスクを監督。また、企業全体のコンプライアンス文化を強化し、リスクを最小限に抑えるための方針を策定するリスクコンプライアンスの司令塔。
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3. 「マネロン対策コンプライアンス」の需要が増す予想理由
世界的に厳格化するマネロン対策規制
世界各国で金融犯罪に対する規制が強化されており、特に「マネーロンダリング対策」や「テロ資金供与対策」の義務化が進んでいます。国際的な規制機関であるFATF(金融活動作業部会)は、日本を含む加盟国に対してAML(Anti-Money Laundering)規制を導入、強化するよう求めており、この影響は企業や金融機関にも広がっています。
そのため、金融機関ではコンプライアンス部門がますます重要な役割を果たすことになります。
サイバー犯罪の増加
デジタル化が進む中、サイバー犯罪が金融業界に与える影響は無視できません。オンラインバンキングや仮想通貨を利用した不正取引、データ漏洩などのリスクに対する警戒が強まっています。これにより、金融犯罪コンプライアンス部門の役割が増大し、セキュリティやリスク管理の重要性が高まっています。
企業にとっての投資家・顧客の信頼維持
金融機関が不正資金の流入を防ぎ、健全な経営を維持することは、顧客や投資家からの信頼を得るために非常に重要です。不正な取引を早期に発見・対応できる体制を整えることは、企業の信用を高めるためにも欠かせません。したがって、金融犯罪コンプライアンス部門はますます重要な役割を担っています。
4.金融業界の転職・キャリアチェンジなら
「マネロン対策コンプライアンス」のスペシャリスト
前述のように、世界的に厳格化するマネロン対策規制とそれに伴い成長する金融犯罪対策コンプライアンスの分野はこれからのキャリアチェンジにとても魅力的な分野です。また、マネロン対策コンプライアンスは日本だけではなく、年々オンライン取引の増加で拡大する世界的な金融取引の場でも役立つ専門分野です。
マネロン対策は銀行、保険会社、カジノ企業、商社と様々な業界やビジネス形態のそれぞれのリスクに沿って行われる対策です。つまり「マネロン対策コンプライアンス」にも業界に応じて専門エリアが多数あります。是非、これまでの業界知識にマネロン対策の知識と経験をプラスして効果的なキャリアアップを目指してください!
以上、金融業界の転職・キャリアチェンジなら「マネロン対策コンプライアンス」のスペシャリストをおとどけしました。
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