今年11月16日~18日の3日間開催されるフォーミュラ1ラスベガスグランプリはラスベガスにとって今年一番の大イベント。レースまであと3か月と迫った8月の現在も着々とラスベガスグランプリに向けて街中大工事が行われています。また、ラスベガスグランプリの3か月後、2024年の2月にはプロアメフト(NFL)のチャンピオンシップでもある「スーパーボール」もラスベガスで開催される予定で、今年後半からアメリカ国内はもちろん世界のVIPがラスベガスを訪れる予定。ますます盛り上がるラスベガスです。
経済効果1800億円ラスベガスF1グランプリ
実はフォーミュラ1は1981年~1984年の4回「シーザーズパレスグランプリ」としてラスベガスでレースを開催していました。今回はそのフォーミュラ1がラスベガスへ戻ってくる、そして今回はなんと10年契約!ということでF1ファンはもとより街中大賑わい。F1本社もラスベガスカジノ街近くに建設中で本格的な準備がはじまりました。
サーキットはなんとラスベガスカジノ街を走り抜けるという大胆なデザイン。
プロモーションビデオでもレースカーがカジノフロア内を走るなどラスベガス流の迫力満点の演出。
サーキットは6.120 km 、50ラップのレースでラスベガスカジノ街にあるベラッジオ、シーザーズパレス、ミラージュ―、ベネチアン、ウィンといった有名カジノをすり抜け、レースタイムも夜の10時と煌びやかに光輝くラスベガスストリップをバックにレースと演出もばっちり。
ラスベガスF1グランプリはいくら?
500ドルの一般チケットは販売開始時間で瞬時売り切れ、メイン観戦エリアであるグランドスタンドチケットは最低2000ドル~第3者チケット販売サイトでも1700ドル~とデマンドに合わせて価格高騰。
11月16~18日の間、普段は100ドルほどのホテルも価格は10倍に跳ね上がり、、。郊外のホテルも10倍の値段でも既に売り切れ続出。
経済効果1800億円ラスベガスF1グランプリは壁中の秘密
そんな超人気のラスベガスグランプリ。
地元ローカルはここは?と思う観戦スポットを探していますが、それは至難の業。それはなぜかというと・・・
フォーミュラ1がレース沿いのレストランやホテルの一室などからも観戦ができないように、
「壁」を立てているから。そう、レース期間中の為に壁を建設し始めたのです。
例えば2001年にオープンしたトスカニー・スイーツ・カジノ。もうかれこれ20年以上運営しているカジノホテルですが、今回決定されたフォーミュラ1のサーキットがたまたま横を通ることに。するとフォーミュラ1はホテルとの間に壁を建設・・・。どの客室からもレースやパドックを観ることはできないように完全封鎖。(でもオーナーによると、壁ができたとしてもこのホテルはサーキットに隣接という立地から10年間フォーミュラ1関係者の宿泊施設として契約をしているから損はないとも言っているそうですが)
そして、、フォーミュラ1はもっと強気です。
今回たまたまサーキット沿いとなった既存の何十年もカジノ街にあるホテルやレストラン。もし、レース期間中にレストランのお客さんなどにレース観戦をさせる場合は「ライセンス料」を払うように要求。
ベネチアンやウィンのようなホテルは、すでにレースの公式スポンサーとしてそれぞれおよそ5~15億円を支払っているのでホテルの客室からレースが見えたとしても壁で覆う必要はないのだとか。
でも、ライセンス料を支払わないレストランはその窓を外が見えないようにふさぐように要求。
そしてそのライセンス料とはなんと「最大収容人数x1500ドル(約21万円)」。
もしお客さんにそのコストを負わせたとしたら結局レストランで食事をするお客さんはカバーチャージを21万円ほど払うことになるのでしょうか・・?
レストランにとってはフォーミュラ1のサーキット建設中にはレストラン前工事で客足が途絶える上にレース時期になるとその為にレストランの景色を壁でふさぐがライセンス料を払えといわれ・・ふんだりけったりだったりもするようです。
大盛り上がりでもあり、ラスベガスにとっては一大事業となるこのラスベガスグランプリ。
ファンとしては待ち遠しいイベントですが、みんなハッピーにするのも難しいものですね。
今後10年開催が決定していますので、早めにラスベガスご旅行計画を立てて今後はラスベガスグランプリへも是非お越しください!